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■ ろんぐすとーりぃ

悪魔の指輪

Ring.3 / 可愛いあの子の意外な正体(2)


 姉さんが前に言っていた。僕の目を見ると我慢できなくなる。我慢しようとすると苦しくなって、気が狂いそうになる。だから、もしそういう状況になったら、迷わず、相手を楽にしてあげるのが男の子の優しさなのだ――と。
「んっ……
 僕は木嶋の背中に腕を回し、姉さん仕込みのディープキスを仕掛けてみた。
 最初は体を強ばらせたけど、彼女はすぐに僕の舌を受け入れ、左腕で抱えていた教科書なんかをパサッと落としてしまう。
 もう、こうなったら仕方ない。
 楽しんでしまえ。
 いや、彼女を喜ばせて、満足させるんだ。
 僕にできることといえば、それくらいじゃないのか?
「あっ……
 言い訳をいろいろ考えながらも、僕の両手は、彼女のお尻をスカートの上から鷲づかみにしていた。
 さすがに驚いた彼女は僕の胸を押し、逃れようとする。
 僕は彼女の目を覗きこんだ。
「君のせいじゃないよ」
 最初は目を見開いた彼女だったけど、すぐにトローンと蕩ける眼差しになった。
「僕に目に、力があるんだ。だからあきらめて……」
 少しだけ言葉を考えた。
 でも、どう取り繕っても、事実は事実。
 僕は自嘲気味に笑いかけた。
「……あきらめて、僕に犯されてくれる?」
 彼女は蕩ける眼差しのまま、コクンと肯いた。
 途端、今度は彼女の方から僕の首に抱きつき、唇を重ねてくる。
 思わず僕はバランスを失い、後ろに下がった。
 ガタンと、ドアに背があたる。
 いつの間にか閉まっていたらしい。いや、指輪の魔力だろう。理屈はわからないけど、指輪には、そういう力もあるのだと思う。音を響かせないのと同じことだ。
――クチュッ、ピチャッ、プチャッ、ピチャッ
 舌を絡める卑猥な音が響く。
 お尻をつかみあげながら揉みあげると、彼女は僕の膝の間に足を挟みこんできた。
 僕の太股も、彼女の股間を圧迫する。
「あっ――!」
 彼女は僕の首筋に顔をうずめて体をふるわせた。
 甘い香りが漂ってくる。
 姉さんの体臭と、少しだけ違う気がした。なにがどう違うかわからないけど。
「念のために聞くけど……」僕は耳元で彼女に囁き尋ねた。「……初めて?」
 彼女は首を横にふった。
 やっぱり、噂に聞く大学生の彼氏と関係をもってるんだろう。
 とりあえず、心の中で噂の彼氏に詫びておく。
 ごめんなさい。これから僕、あなたの彼女を犯します。
「あんっ……」
 僕は彼女の首筋にしゃぶりつきながら、ブラウスを制服の中から引き出した。
 背中の方からブラウスの下に手をいれる。
 しっとりと汗ばんだ肌は、熱く火照っていた。
 さらに手をいれ、ブラジャーのところまで右手を差し入れる。
――これくらいのテクニックは身に付けなきゃ。
 と姉さんがブラジャーの外し方を伝授てくれたのは一昨日のこと。
 ホックの構造が理解できると、外すのは意外と簡単なものだ。
 指でつまみ、ずらして、離す。
「んっ……
 ブラジャーのホックが外されたことに気付いたのだろう、彼女は僕の首に唇をおしあてたまま小さくうめいた。
 僕は左足を軸に、グルッと体を回して彼女をアスファルトの壁に押し付ける。
 右足を彼女の股に押し込むと、彼女は声を堪え、ビクッ、ビクッと体を震わせた。
 僕はそのまま上体だけを少し放し、首のリボンをシュルッと外す。
 彼女は、そんな僕の手を、顔をうつむかせながら、ジッと見つめていた。
 ボタンをひとつずつ外していく。
 全部外すと、姉さんよりも大きい、弾けそうなほどのおっぱいが現れた。
 おっぱいを包むのは、意外と可愛らしい、レースのついた白いブラジャーである。
「可愛いね」
 僕は素直に感想を口にした。
 彼女はボッと、耳まで真っ赤にさせる。
 僕は下から揉みあげるように、ブラジャーを上にずらした。
 ちょっと乳輪が姉さんより大きいが、形のいい、ツンッと上を向いたおっぱいが目の前で揺れる。
 両手で揉むと、彼女は甘い吐息をつきはじめた。
 乳首をつまむ。
「んっ」と彼女はくもぐった声をあげた。
 たまらず僕は、おっぱいにむしゃぶりつく。唾液まみれの舌でベトベトになるまで舐めあげ、乳首に吸いつき、軽く噛む。左手はもう一方の胸を身もほぐし、右手はおへそのあたりを軽く撫でる。
 彼女はグッと僕の頭を抱きしめてきた。
 甘いあえぎ声をあげている。
 可愛らしい声だ。姉さんの色っぽい声とは違う意味で、興奮してくる。
 僕は中腰になりながら、両手で彼女の脇腹を撫で、スカートの上から太股の外側を撫でていった。
 スカートの中に手をいれると、じっとりと汗ばんだ太股が手にすいついてくるようだ。
 左手をお尻に、右手を前に向かわせる。
 陰部はもう、汗ではない液体でベットリと濡れていた。
 下着が張り付いている。
「あああっ
 下着の上から爪で陰部をかくと、肥大化したクリトリスを刺激したらしく、体を震わせながら、ひときわ大きな声を彼女は響かせた。
 僕は彼女のおへその回りにチュッ、チュッとキスをしながらショーツをスルリと下げてみる。彼女は足を交互にあげ、ショーツを脱ぐのを手伝った。
 少しだけイジワルをしようと思い、僕は彼女に尋ねてみることにした。
「どうして欲しい?」
 見上げると、彼女はカッと顔を赤らめながら、ボソボソと何かをつぶやいてきた。
「聞こえないなぁ……このまま、やめる?」
「ダメ!」
「じゃあ、どうして欲しいの?」
 彼女は答えられず、下唇を噛みながら体を震わせた。
「仕方ないな……」
 僕は彼女から離れた。
 彼女は目を見開いて僕を見ながら、自分のお腹のあたりを押さえつつ、内股になる。
「そうそう」僕はベルトを外し、ズボンごとトランクスを膝上まで降ろした。「僕、種が無いから、ここから出るもので妊娠する心配が無いんだ――話したっけ?」
 彼女は体を震わせながら、そそりたつ僕のペニスを凝視している。
「どうして欲しい?」
 僕は重ねて尋ねた。
 彼女はペタッとその場に座り込み、懇願するように、見上げてきた。
「…………して」
「聞こえないよ?」
「……して……くだ……さい…………」
 僕はペニスを自分の手でしごきながら、黙って彼女を見つめかえした。
 ペニスの先端からは先走りがプクッと出ている。
 それがしずくになって、ペニスの先端から垂れ落ちていく……
 彼女はコクンと唾を呑み込み、震える手で、スカートを掴みあげた。
「私を……犯して……ください…………」
 陽光の下にさらけだされた彼女の陰部は、陰毛もベットリとするほど、蜜でぬれぼそっていた。


♥ ♥ ♥


「犯して欲しかったら、立って、お尻を突き出さなきゃ」
 僕が告げると、彼女はヨロヨロと立ち上がって、壁に両手をつき、お尻を僕の方に突き出してきた。
 僕はスカートをめくりあげた。
 白く、意外とどっしりとしたお尻が目の前にあらわれる。
 わずかに色付いたお尻の穴がヒクヒクと動いていた。
 その下にある陰部では、充血した小陰唇が朱色に色付き、唇を開かせ、テカテカとひらいながら、彼女の呼吸にあわせて膣口をうごめかせている。
「良くできました」
 僕はペニスしごきながら近づき、亀頭を膣口に押しあてた。
「あの……」と彼女が肩越しに振り返ってくる。「本当に……妊娠……しない……の?」
「保証する」
 なにしろ悪魔がそう告げたのだ。
 指輪の魔力を思えば、疑うだけ馬鹿らしいというもの。
「絶対大丈夫。そうでもなきゃ、僕だってこんなことしないよ」
 彼女はホッと安心したように微笑んだ。
「私、生でする、初めてなの……」
「じゃあ、その初めてを」僕は腰を突き出した。「僕が貰うよ!」
「あっ
 ヌッと彼女の中に僕のペニスが収まってしまう。
 根元まで一気に入った。
 姉さんとは違い、全体でしっとりと包みこんでくる感覚がある。正直なところ、締まりは姉さんの方が上だろう。でも、濡れ方は姉さん以上だ。それに、とても熱い。このままドロドロにペニスが溶け出しそうなほど、彼女の中は熱くて気持ちいい。
 僕はたまらなくなり、彼女のお尻に体をぶつけるようにして動きだした。
「あっ! は、入ってる! 生の、生のおチンチン、入ってる! 入ってる!」
 彼女は背をのけぞらせながら夢見心地とばかりに告げてきた。
「どう!? 違う!? 生のペニスと、ゴム付けたペニス!」
「違う、全然、違うの すごい! あっ なんで? 感じる、感じるの ぁん、あっ、こんな あっ なんでこんなに、あんっ、やっ あっ あっ
「どう違うの!? 教えてよ!」
「わかんない すごい 初めて あっ、こんなの、初めて
 もう、彼女の言葉は言葉にならなくなった。
――パン! パン! パン! パン! パン!
 肉と肉がぶつかりあう音が屋上に反響する。
 それに隠れるように、プチュッ、グチュッ、グチュッ、プチュッという、蜜がかき出されてくる音も響いていった。
 彼女のくびれた腰を掴みがながら結合部を見下ろしてみる。
 飛び散った蜜が、地面を汚していた。
 ツーッと垂れた蜜が、僕らの動きにあわせて前後に揺れている。
 そう、僕らの動きだ。彼女も僕にあわせて腰を動かしているのだ。
 より深くまで呑み込もうと、彼女もお尻をつきだし、肉をぶつけてきている。
 限界だ。
 姉さんとすることで我慢できるようになってきたと思うけど――もう、限界だ。
「出すよ! 木嶋さん! 出すよ! 出すよ!」
「出るの!? 精液、私の中に出るの!?」
「そうだよ! これから! 木嶋さんの中に! 子宮に! 僕の精液! いっぱい! 白い精液! 流し込むから!」
「お願い!」彼女は叫んだ。「名前で! 名前で呼んで!」
「沙織!」
「正樹くん!」
「沙織! 出すよ! 受け止めて! 僕の! 僕の精液!」
「出して、精液、出して、出してぇ
 腰が痺れた。
――ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ! ビュクッ!
 僕は腰を突き出し、彼女の――沙織の子宮めがけて、大量の精液を吐き出した。
「あっ あっ あっ
 彼女は顔を壁におしあてながら体を震わせる。
「出てる……出されてる……あっ 私、中で出されてる あっ うそ、そんな、イク、いっちゃう 私、中で出されて、いっちゃう、いっちゃう――
 彼女の声を聞きながら、僕はなおも精液を吐き出し続けていた。
 頭の中が真っ白だ。
 胸の奥底から湧き出た欲望という溶岩が噴火しているようにさえ思えた。


♥ ♥ ♥


――プチュッ、クチュッ、クチャッ、プチュッ
 両手を壁におしあて、息を切らしている僕の股間では、彼女が一心不乱に、精液と愛液とでよごれた僕のペニスを小さな唇でほうばっていた。
 共に絶頂を迎えた直後、先に倒れこんだのは彼女の方である。
 ズルッとペニスが抜けた後、僕もヨロめき、どうにか彼女を踏まないよう足を広げながら壁に手をあて、息を切らしていた。
 そんな僕のペニス、何も言わないのに、体を起こした彼女がほうばってきた……
「おいしぃ……」
 ペロペロと横に舌をはわせながら、膝たちになった彼女がうっとりとした声をあげた。
「……ごめん。こんなことして…………」
 僕はまたともやお決まりの文句を口にしてしまう。
 途端、彼女はムッとした表情で僕を睨みあげた。
「高岡くん!」
「……はい」
「本当にイヤだったら、わたし、高岡くんのここ、蹴りあげてたに決まってるでしょ!?」
「……えっ?」
「もう、これだから男の子って……」
 彼女は僕のペニスをしごきながらニコッと微笑んできた。
「謝るのは私の方なの。急に盛っちゃって、ごめんね」
「えっ……?」
「先月ね、私、彼氏と別れちゃったの。でも、前の彼ってHだけはうまかったから、もう、すっごく欲求不満でさ。それに――」
 彼女はペロッと亀頭を舐めてから、僕の顔を見上げてきた。
「――高岡くんの目、すっごく色っぽいんだもん」
「えっ……あっ……その…………」
 指輪のことを話すべきか?――とも思ったけど、信じてもらえないような気がする。
 彼女は姉さんじゃないのだ。
 姉さんは以前、僕が幽霊を見た時も、ただひとりだけ信じてくれた人である。だからこそ、相談しようとも思ったんだけど――普通に考えれば、電波系といわれかねないようなネタである。いくらなんでも、真実を話すわけにはいかないだろう。
「でもね」と彼女は告げた。「噂も聞いてから、ちょっとだけ興味あったんだ」
「う、噂?」
「高岡くんって、すっごい大きいって噂」
「……へっ?」
「女子の間で評判だよ? 手首ぐらいのふとさはあるって」
「そ、そこまでは……」
「でも、それなりに大きいよ? 百人切りの沙織さんが言うんだから、自信もちなよ」
「ひゃ、百人切りぃぃぃ!?」
 ポカ〜ン。
「あっ! 秘密だからね!」
「も、もちろん……」
「よろしい」
 彼女はニコッと微笑むと、立ち上がった。
「う〜ん……こんなに気持ちいいの、久しぶりだったから気分爽快!」
「は、はぁ……」
「そうだ。高岡くん、私のセックスフレンドにならない?」
「は、はい?」
「ホントはね、同年代の子とは付き合わないのが私のルールなんだけどさ、なんか最近、男運も悪くて、セックスフレンドもゼロになっちゃったから――どう? これからもたまにセックスしない? 大丈夫。別に彼女面なんかしないから。そのかわり、高岡くんも彼氏面、絶対にしないって誓える?」
「……誓います」
「よろしい」
 笑顔でうなずいた彼女は、なにを思ったのか、ストンとスカートを脱いで、足で脇にどけてしまった。
「まだ、大丈夫だよね? もう一回、しよ?」
 壁に背を預けた彼女は、自分で左足を抱えあげ、ヌチュッと右手で陰部を開いて見せた。
 ドロッと僕の精液が垂れ落ちていく。
 ものすごく卑猥な光景だ。
「それとも……私の体、あんまり気持ちよくなかった?」
「まさか!」
 彼女はクスクスと笑う。
「じゃ、しよ?」
「……はい」
 男って悲しい生き物だな――と思いながら、ビクビクと反応しているペニスを握り締め、僕は再び、彼女の中に入り込んでいった。

つづく
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